授業研究会(3・4年算数、5年総合)
11月12日(水)に第二回校内授業研究会を行いました。今回は3・4年生の算数の授業と5年生の総合の授業ををもとに、授業づくりについて研修しました。今日はその時の授業の様子をお届けします。
まず3・4年生の算数です。4年生は初めて面積の概念を学び、長方形や正方形の面積は辺の長さを使えば計算で求めることができることを突き止めてきました。今日はちょっと変わったL字型の図形の面積を、学習したことを使って求めることができないか考える時間です。4年生が先生と一緒に今日の課題と活動の確認をしている間、3年生はデジタルドリルで問題練習を行います。
4年生が自分たちで課題追究を始めると、3年生のところに先生がやってきて3年生の今日の課題が提示されます。3年生は分数の勉強を本格的に始めたところです。「1mを3等分した1つ分の長さを三分の1メートルという」という量分数の概念を学び始めました。分数で表さないと表せない長さがあることとの初めての出会いです。内容の難しい学習に挑戦しています。今日は3年生が先生と学ぶ時間が多めの授業でした。
その間、4年生はタブレットを使ってじっくり考えています。図形を実際に切ったり、動かしたりできるのでいろんな考え方に気づいていました。
3年生は、2mを4等分したうちの3つ分の長さはいったい何メートルなのかを友達と相談しながら考えていきました。子供たちの出した答えは「4分の3メートル」です。ところが先生から「本当に?」と言われ、自分たちの考えが揺らぎ始めます。ここからが本質に迫る追究になっていきます。
そのころ4年生は、リーダー中心にそれぞれの考えを説明したり、質問したりしながら、自分たちの考えが正しいか検証していました。まだまだ高めなければいけない力ですが、経験値は確実に上がっております。友達の説明を聞いて、自分の考えを修正したり、新たな考えがひらめいたりしている姿が見られました。
次は5年生の総合的な学習に時間です。これまで取り組んできた「農業探究 kameokaプロジェクト」を振り、教科の学びとの関連について考える活動でした。デラウェアの学習からスタートし、自分たちでにんじんの栽培と販売に取り組んできた5年生、この活動を行う際に、実はこれまでの教科の学習で身に着けた力がかなり発揮されていることに気づいていきました。個人で、担当した課ごと、そして他の課の仕事について、頑張ったことを認め合いながら確認し合いました。