学びの秋
6年生の教室前には自学ノートが掲示されています。それぞれが自分の学習状況を振り返って、何に取り組むか自己決定して自主的に取り組む家庭学習、それが自学です。最近の教育界ではこのような力を「自己の学びを調整する力」といい、非常に重視しています。亀岡小学校でも、低学年から少しずつ授業の中で様々な学び方(学習方略)を身に着けていけるようにしています。そして、高学年になるころには、その学び方(学習方略)を使って、自分で学べるようになってほしいと考えています。6年生の自学ノートには「自己の学びを調整する姿」が現れています。
この子は、苦手なところを自学で学び直していました。中学校への進学を見据えてそういう学習が自分には必要だと考えたところがすごいなぁ。このようなキャリア意識が芽生えてきたこともうれしい成長です。
この子はテストを見直しに取り組みました。受けたテストを受けっぱなしにしないところがいいなぁ。そして何がポイントなのかを「自分の覚え方」としてまとめています。人にはそれぞれ覚えやすい方法があるものです。それをこうやって書き出しておくことでより鮮明に頭の中に残っていくでしょう。自分で見つけた自分にあったいい学び方ですね。
5年生は算数の授業。数直線を使って考えを整理する方法は実は1年生から少しずつ学んでいる学習方略です。数量の関係を数直線に書き表す方法と意味を理解するには何回も何回も書いてみて、正しいかどうか確認して、そして思考の道具として使いこなせるようにしていくわけです。1年生からの学びの積み重ねが見れる5年生のノートです。
4年生は割り算の筆算のテスト直しをしていました。6年生が自学でやっていたテスト直しにつながっていく姿です。テストを受けっぱなしにしない、「何で間違ったのか」、「どうすればよかったのか」テストでいい点数を取ることはうれしいですが、間違った原因を自分で突き止めることの方が実は重要です。4年生この調子です。
3年生は外国語活動です。アルファベットを学んでいました。先日ご来校いただいた近野様が、「これからの時代、英語でコミュニケーション取れるようになることは非常に重要だ」とおっしゃっていました。英語を学ぶスタート地点の3年生、英語への興味関心を高め、今後も楽しく学んでいってほしいです。「学ぶことが楽しい」は自己の学びを調整する原動力になります。
2年生は算数で長方形、正方形と直角三角形を学んでいました。共通点は直角があることです。どこに直角があるか、直角だということをどんな印で表すのか、何度も三角定規を当てて確認し、直角の印を書くことで直角を認識していきます。こういう実感が伴う繰り返しの操作活動が本当に大事です。またタブレットを使ってデジタルドリルで自分たちで復習をどんどん行っている場面もありました。これも「自己の学びを調整する力」につながっていきます。リアルとデジタルの相乗効果で確かな学びとしていく取組です。
1年生は国語の学習でした。「めあて」をたてて、教科書やデジタル教材を使ってみんなで学習を進めています。先生の話やお友達の話に関心を持って聞くことができること。みんなで一緒に学べること、今一年生はその力を育んでいる最中です。聞くこと、みんなで学べることがゆくゆくは「自己の学びを調整する力」を下支えしていきます。1年生は今日も頑張っていました。
授業に集中し、中間休みは思いっきり遊ぶ。メリハリのある子供たちです。グランドにサッカーゴールを設置しました。最近はサッカーを楽しむ姿がよく見られます。いろんな学年が一緒になって楽しんでいます。おや?先生も一緒に楽しんでいるようです。